シノミリア

所持ボド紹介

ざわ…ざわ…

…私カイジ知らないんですけどw
今日紹介するのはそんな雰囲気とよく言われている超心理戦カードゲーム、シノミリア。
ボードゲームには心理戦、ブラフ系のゲームが色々とありますが、
私が知る限り最もガチガチの心理戦が楽しめるのがこのゲームです!

プレイ人数 2人
プレイ時間 15分
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コンポーネント (内容物)

中身はこんな感じ。

お互いの手札、場札となるカードが緑とオレンジの2セット入ってます。
黄色いカードはスタートプレイヤーを示すためのもの。
そしてチップが30枚。

特筆すべきはこのチップ。
写真で伝わるか微妙なところですが、かなり分厚い(゚д゚)
正直ゲームを遊ぶだけなら別に薄い紙製のものでもいいのですが、
この重厚なチップがアツいブラフと心理戦を体現します!

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ゲームの流れ

まず太陽のイラストが描かれたカードを各自の場に置きます。
0~9のカードは手札に。
チップをお互い15枚ずつ持ち、コイントスでスタートプレイヤーを決めたら
黄色いカードの矢印をスタートプレイヤーに向けます。

そしてお互いが最初のラウンドの手札を伏せたらゲームスタート!

このゲームをざっくり説明すると、
まず手札の数字を伏せ、お互いがチップを場に積み合い、
最終的に場のチップと伏せたカードの数字が近い方が勝ち、というシンプルなルール。

手番でできることは主に3つ。
まず1つ目、パス。
その名の通り自分は何もアクションをすることなく、相手の手番に移ります。
ちなみに両者が連続でパスをするとそこでラウンド終了となります。

…え、最初の説明がパス?と思った方もいるかもしれません。
私も各種アクションを挙げるときは大体最後にパスを説明するので
いきなりパスを説明するのはこれが最初で最後かも。
読み進めると意味が分かりますが、実はこのゲーム、パスが最重要アクションです。

2つ目、場にチップを積む。

こんな感じ。
本来最初に説明されるべきスーパー基本的アクションです。
チップを積む場は共通なので、真ん中に置いていけばOKです。

さて、このチップなのですが、実は裏表があるんです。
表面は太陽が描かれていますが…

裏面は月が描かれています、しかも黒い。

さて、この黒い面には2つ重要な意味があるのですが、まず1つ。
「黒チップが置かれた直後に相手がパスをしたらラウンド強制終了」です。
パスの説明の時にお互いが連続パスしたらラウンド終了と言いましたが、
黒チップの時だけは例外。
イメージとしては、チップを置きつつパスをするような感じです。

そして3つ目のアクション。
場札交換。

自分が伏せたカードじゃ勝負できないな…と思ったら1ラウンドに1度だけ
場札と手札を交換することができます。
代償として相手に1チップ支払う必要がありますが、上手く使えば効果抜群。

場札交換をしたら場においてある自分の色の太陽カードを裏返して月の面にします。
これでこのラウンドはもう交換が使えないよ、という意味になります。

そして、何だかんだで両者パス、または黒チップ→パス、
もしくは(数字カードは9までしかないので)場に9枚チップが積まれたら伏せ札オープン!

場のチップが7枚、緑プレイヤーのカードが7、オレンジプレイヤーのカードが9、
よって、より場のチップに近い緑プレイヤーの勝利となります。

もし差が同じだった場合、
例えば上の画像で場のチップが8枚だったら…

「最後にパス以外のアクションをした人が負け」となります。
例えば、オレンジが8枚目のチップを積む→緑パス→オレンジパス→オープン
だった場合、最後にチップを置いたオレンジの負け、よって緑の勝ちです。

ラウンドが終了したら勝敗処理。
まず、場に積まれたチップは勝ったプレイヤーが総取りとなります。
加えて負けたプレイヤーはチップを2枚差し出します。
さらに、場に裏向きで置かれたチップがあれば
1枚につき追加で1枚のチップを差し出す必要があります。

つまり今回の場合…

場のチップ8枚+勝利分2枚+場の黒チップ1枚分の計11枚のチップを
緑プレイヤーが獲得します。

そこまで終わったら次のラウンドの準備をします。
まず使ったカードは脇に表向きで置いておきます。
ただし、9だけは何度でも使えるので9を出していたプレイヤーは手札に戻します。
そして場札を太陽の面に戻し、
前のラウンドで勝った方にスタートプレイヤーカードの矢印を向けます。

これを繰り返して、どちらかのチップがなくなるか、どちらかの手札が残り2枚になったら
そこでゲーム終了。
チップの多い人が勝ちとなります。

まとめます。
出来るアクションは4つ。

  • パス
  • チップを表向きで積む
  • チップを裏向きで積む
  • 相手に1チップ支払って場札のカードを交換 (1ラウンド1度のみ)

ラウンド終了条件は3つ。

  • 片方のプレイヤーがパス→もう片方のプレイヤーがパス
  • 片方のプレイヤーがチップを裏向きで積む→もう片方のプレイヤーがパス
  • 場に9枚のチップが積まれる
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積むという重い選択肢

…さて、ここまででこのゲームのパスの重要性に気づいた方は大変鋭い!

そう、このゲーム、見た目以上にチップを積むリスクが高い。
一見、場札と同じだけチップを積めばいいだけのように思えますが、
自分で場に積んだチップは自分が勝っても戻ってくるだけで±0なんですよね。
しかも自分が負けたら全部相手に取られるので大幅なマイナスになります。

加えて、相手が同じ数字を出していた場合は後からアクションした方が負けるので
積みまくった自分が負けてしまうことに。
大負けすると本当に2ラウンドくらいで勝負が終わっちゃうので最初から気が抜けない!

それと、絶妙な読み合いもしばしば発生します。
例えば自分が9を伏せていて相手が8枚目のチップを積んできたとき。
相手が9を伏せているなら
自分がパスして積まなければお互い1差で、最後にチップを積んだ相手の負け。
…しかし、それを見越して実は相手が8を伏せているかもしれず、
その場合はむしろ自分が9枚目を積まないと勝てない。

特に9のカードというのは何度でも出せるため手札のロスが起こらず、
故に使われがち、使いがち。
そんなタイミングで8を出されていたら…
特に自分がたくさんのチップを場に積んだ場合、ものすごい損失になります。

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シンプルなルールに潜む凄絶な心理戦!

最初にルールを聞いただけだと面白ポイントが少しわかりづらいところはあるのですが、
一度分かると熾烈な読み合いが始まります。

実際、私が観戦していたプレイの中では1時間くらい1ゲームをずっとやっていた回もあり
拮抗するとすごいなぁ…と。
(実際はプレイ時間にある通り15分程度で決着するのが普通ですが、
時には3分で終わることもあれば30分でも終わらないこともあるのがこのゲームの特徴)

ルールが簡単なのでパッと見は初心者向けゲームに見えますがとんでもない。
軽ゲーの皮をかぶった重ゲー、THE ゲーマーズゲームです。

それ故に、まったくのゲーム初心者同士だと塩梅が分からず運ゲーチックになるかも。
そんなときはぜひ、経験者と一戦交えてみてください。たぶんボコボコにされます。
そうしてゲームのキモが分かったら、次こそは、ときっと燃えてきますよ!
実際、一度ボコボコにした友達が
それ以降ゲーム会の度にシノミリアを持ってきてと言ってくるようになりました(実話)。

軽く、それでいて(物理的にも内容的にも)重厚なシノミリア。
ガチの心理戦を楽しみたい人にこれ以上なくおススメできるゲームですよ!

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